今回は、前回の 「フッ素」 について書いた時に、
「どういう反応でNaFによるCaの再石灰化が促されるか。。」
という質問のコメントをいただいたので、私がわかる範囲になりますが、お答え(?)したいと思います。。

フッ化物のう蝕抑制のしくみ 
応用されたフッ化物のフッ素(F)濃度が500ppm未満の低濃度だった場合(フッ化物洗口など。。)
Ca10(PO 4 ) 6 (OH)2+2NaF→Ca10(PO 4 )6F 2 +2NaOH
また、500ppm以上の場合、 (局所塗布など。。)
Ca10(PO 4 ) 6 (OH)2+20NaF→10CaF 2 +6Na3PO 4 +2NaOH
歯のエナメル質の組成は 約98% が無機質で、 ヒドロキシアパタイト から構成されています。上の式は、ヒドロキシアパタイト[Ca10(PO4)6(OH)2]とフッ素が反応し、化学的に安定なフルオロアパタイト[Ca10(PO4)6F2]を形成することにより、安定で耐酸性の高い結晶がつくられることを表しています。
一般に、エナメル質表面では、唾液を介して、脱灰〜再石灰化が常にくり返されています。もし、 プラークのPHが低下すると脱灰が進行します。
沈着物、プラーク中に フッ素 が多く含まれる場合、PHが低下
すると、フッ素はイオン化し、それ以上、酸が産生される事を防ぎ、再石灰化を促進します。また、エナメル質表層のフッ素レベルが高い
と、再石灰化のためのフッ素を供給することになります。
このことから、フッ素はエナメル質表層で再石灰化を促進し、う蝕予防すると考えられています。なかなか、「歯と関係あるのん??」みたいな内容になってしまいましたが、読んでいただいた方、ありがとうございます。。
少しでも、歯について理解する上での参考になっていればいいな・・・と思います。。
